2016年02月12日

寺島実郎氏



今週の『風をよむ』(TBS?サンデーモーニング)


2年前、心底ぞっとした、秋葉原無差別殺傷事件。
「????誰でもよかった????」
同様な無差別殺人事件が、世界各地で増えているという。
単に社会的病理で片付けられない、時代や文明そのものが内包する病理。

自己を客観視できず、他者を恨んでしまう精神構造。
と共に、人類の生存競争が、ここまで来てしまったということ。
グローバリズムが加速させた、冷酷な、負け組排除の論理と、
搾取?被搾取の差別。
袖すり合うも多生の縁どころか、目が合っただけの縁でも相手を憎むような、
ぎすぎすイライラした、人間の間に漂う空気。

芥川龍之介が『蜘蛛の糸』で描いた、地獄の亡者の姿が、脳裏に重なる。
他者を押しのけ自分だけが助かろうと、お互いがつぶし合うおぞましさ。

これを脱却する知恵は、全ての生物のDNAに、きちんと備わっているという。
許し合い、共存しようとする“寛容”という名の英知。

なぜ人類だけが、今、それを発揮できないでいるのか。
“寛容”を阻害するものは、何か。




以下、共感したコメント。

スポーツジャーナリスト?中西哲生氏
「一度ミスしたら、もう取り戻せない社会になっていることを感じる。
 たった一度のミスが、人生そのものの失敗になってしまったら、
 人間なんて生きていけないですよね」

写真家?浅井慎平氏
「現代には、普通の現実社会と、メディアやネットなどのバーチャル社会と、
 2つの社会があって、犯罪者の心理は、
 バーチャル社会(で得られる反応)に向かっているのではないか。
 きちんと現実社会で生きていく心を、取り戻さなければいけない」

毎日新聞主筆?岸井成格氏
「幸福の捉え方が、問われている。
 地域主権や自然からかけ離れない生活を、重視しなければ」


「仕事の意義も薄く、人間関係も過疎、
 生きる意欲を見失いがちな社会状況の中で、
 なんとか大人としてできることは、若者の手本となれるものを
 自分の中に持つこと」



加えて、私は、コミュニケーションの大切さを思う。
時代の流れが激しさを増す中、人類はこれから、
コミュニケーション不全に陥っていくのではないか、と危惧する。

健康なコミュニケーションがとれていれば、防げたと思われる事件事故は多い。
健康なコミュニケーションを、妨げるものは、いったい何か。  


Posted by きま at 16:55Comments(0)